人は株のトレードテクニックを、学習により習得できるのか?

バケツ

MASAKIです。

このブログはまだ記事数が20記事という状態なのですが、どういうわけだか結構な数の方が、検索から訪れて下さいます。

本当に、2か月もの間、記事を書かずにほったらかしていてはいけないという気持ちになってきました。

さて、

今回は、トレーディング技術の継承は可能か?というお話です。12年もこの世界でやってると見たくなくても見えてくるものってあるんですよ。これ結構大事な話ですよ。

 

トレードテクニックを身に付けたい

私は時に『株のトレーディングについて教えてくださいよ』というリクエストをいただくことがあります。

私も株式のトレーディングからスタートした身(2006年から)ですので、自分の売買スタイルについて具体的に、使っているリアルタイムトレーディングソフトや情報の見方など基本的なこと一般についてお伝えすることはできます。

  • 複数のチャートを相対化できるので、hyper SBIを12年以上使い続けてます。
  • ランキング情報は、いろんなものを追いかけまわしていると相場観は養われませんよ。どれか一つにフォーカスしてみてください。
  • 頑張って努力して作業量を増やす方向で進めていくと、どこかで体がもたなくなり、大きなミスをして損失を被りますよ。

相手の方は知りたいといっている。で、僕はそれを伝えることができる。

なんか、、すぐにでも商売になりそうな気がしてきてしまいます。

ですが、私はこんな時いつも、当然あって然るべき「ものすごく大事な問い」が見落とされていると感じます。それは……

問.

『そもそもトレーディングのスキルは人から人へと伝達できるものなのか?』

これです。

 

トレードスクールに通う意味はあるか?

世の中には、トレーディングのテクニックを教えるようなスクールが結構あります。こういうところって、結構授業料が高いんです。

『株 学校』『トレード スクール』なんかで検索するといくつもヒットします。

他にも、トレーディングの手法を扱った書籍や動画の教材などもたくさんあります。

実際、私もトレーディングについてありとあらゆる本を買いあさって学んだ時期があります。一つのテクニックを知ればそれをマーケットで実際に使ってみる。それを延々繰り返しました。自分だけでなく、いろんな人の事例もみてきました。

その結果いえることは、

 株に限らず、投資・トレーディングの技術は、上手い人から学んだからといって、その結果を同じように再現することが難しい分野 だということです。

これを読んで、がっかりした人、ムカついた人もいると思うのですが、ここはあなたがこれから先の人生で資産運用と付き合っていくうえで、大変重要な部分になるので、ぜひお伝えしておきたいです。

株の短期売買を学ぼうとする人の多くは、この点を明確に認識していません。当然です。経験が少なければ気づきようがないことですし、サービスを提供する側は、そんな馬鹿正直なことを言っていては商売にならないですから。

 

トレード技術が身に付きにくい理由

売買シミュレーションはあまり役に立たない

まず、言えるのはスクールなどでよく行われる、実際には自分のお金を使わない売買シミュレーションでは得るものが少ないということが挙げられます。

投資とは技術的なことよりも、自分自身の内側の要素である、精神的・感情的な部分に左右されるところが多いのです。これは実際に何でもいいので、何か一つご自身の興味のある銘柄をとりあえず買ってみて、しばらくの間保有してみればわかるはずです。

そして、その銘柄が上がろうが下がろうが保有してみて、その時の自分の感情の変化をつぶさに観察してみるのです。(このやりかたは、投資初心者の一歩目としてとてもいいアプローチだと思います)

もし、買値から半値になってしまえばあなたはどんな感情にさいなまれるでしょうか。それを知るということはマーケット参加者の感情を知ることであり、マーケットの本質を知ることでもあります。

 

同じ手法が機能し続けることはない

例えば、ある瞬間、利益のでる優れた売買手法があったとします。しかし、人は過去の事例からそのパターンを見出し、同じやり方で利益を得ようとします。その結果、その手法は多くの人が知ることとなって飽和してしまい、通用しなくなる、結果それをやる人はいなくなり、いずれ再び機能する日が、、、

移動平均線を用いたレンジブレイク、統計学に基づいたボリンジャーバンド、魔術的な魅力で市場参加者を魅了する一目均衡表…….

目移りしてしまうほどたくさんのテクニックが存在しますが、マーケットではすべてのことが変化し続けており、循環する周期運動がたえず繰り返されているのです。

 

トレーダーとして成長する前に資金が枯渇する

この記事でも書いたように、
⇒グランビルの法則を信奉し破産する日本人 テクニカル分析に潜む罠

考えてみれば当たり前のことなのですが、これだけ沢山あるトレードテクニックが使えるかどうかを一つ一つテストしていく途中で、売買手数料の負担などにより投資資金が枯渇してしまい、その結果、証券会社だけが成長してしまう。というシンプルで力強いストーリーが投資の世界には存在します。

 

株やFXのトレードは『積み重ね』が難しい

例えば、大工さんの仕事の場合、木材を使って家を一棟建てればその分だけ経験、技術、実績を積み重ねていくことができます。10年後、30棟建てたとすれば、それは大工としての揺るぎない実績として周囲から評価されるでしょうし、結果、給料も上がります。

長い歳月をかけて、若い駆け出しの人とは違うポジションを築けています。

ですが、株やFXのトレードというのは頑張った分だけ『積み重ねていける』要素が他よりも少ない分野なのです。

トレーディングで30年の経験がある50代の人と、初めてまもない20代の人との間に必ずしもはっきりとした能力の違いが認められるかといえば、そういうわけではない世界なんですよ。

トレードを学ぶということは、『穴の開いたバケツに、労力・時間という水を注ぎこむような行為』にもなりかねない。そういう世界であることは認識しておいたほうが良いと思います。これを知ってるだけでも無駄にお金を失わなくて済みます。

 

投資の分野で『積み重ね』が効くスキル

これこそが私がいつも言う『マインドセット』であり、知的習慣です。人間の正しい思考は積み重ねていくほど効果があり、私たちに富をもたらしてくれます。そして、同時にダウンサイドリスクが無いのも嬉しいところです。

 

 

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